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 この壁が  見えるだけでも  進んでる

 目の前の壁に気づいていないときと比べたら

 先日、購入したクルマの新車一ヶ月点検があった。

 点検と洗車で一時間ほどかかるということで、その間、店でひとりぼんやりしているのも退屈なので、近くをぶらぶらすることにした。

 販売店がある大通りは飲食店なども並んでいるが、大通りを一歩、入ってしまえば、ごくありふれた住宅街である。

 そのありふれた住宅街を何の目的もなく、私はのんびりと歩く。

 住宅街ということで、あちらこちらから生活感が漂ってくる。

 干している洗濯物に小さな可愛らしい服があるから、この家には小さな子どもがいるのだろう。立派な門構えの前に高級外車が停まっているこの家の主人はどんな仕事をしているのだろうか。手入れが良くされた和の趣の庭がある家なので、ある程度の年配の人たちが住んでいるのだろうか。

 散歩中の覗き見から、様々な人間の様々な人生が透けて見えてくる。

 本来、覗き見なんて良い趣味とは言えない。でも、自分ではない他人の人生への興味を少なからず、人間は持っているような気がする。

 人生は一度きりである。その一度きりの人生の中で、できることは限られている。だからこそ、自分ではない誰かが、その人生をどう過ごしているのか気にかかるのではないか。

 現在、テレビで「ポツンと一軒家」という番組が視聴率で上位を争っている。山の中の一軒家に住む人たちの暮らしを紹介する番組だが、他人の人生を垣間見たいという人間の気持ちが少なからず影響していて、人気を博しているのではないだろうか。

 覗き見散歩。誰かの迷惑にならない範囲で、勝手な想像をしながら、たまに秘かに楽しんでいこう。