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阿波おどり会館3 

 徳島駅近くのホテルで宿泊後、少し観光。眉山ロープウェイの運転まで時間があったので、近くの天神社へ。


天神社 

天神社


ラジオ体操 

ラジオ体操の銅像

姫宮さん 

縁結びのパワースポット・姫宮さん


阿波おどり会館 

阿波おどり会館にて


阿波おどり会館2 

阿波おどり会館にて


徳島市街 

ロープウェイで眉山に登り、徳島市街を望む


 徳島観光後、高速バスで神戸に移動。到着後、中華街を散策し、北京ダッグのクレープ包みを食べたり、クロワッサンたい焼きを食べたりして、時間を潰し、お土産を買い、神戸空港に向かった。飛行機で茨城空港に着き、三泊四日の旅が無事に終わった。

 次回から、通常ブログに戻ります。


 JR高徳線・板東駅に向かって、私は歩いている。

 いつかの春。私はこの同じ道を一番札所に向かって、歩いていた。あの頃、正直なところ、私は迷っていた。そして不安を抱えていた。

 四国遍路を始めることが正しい選択なのか。はたして、最後まで歩くことができるのだろうかと。

 久しぶりに、その遍路道を歩き、遍路道を一つの円にして思うこと。それは四国遍路を知り、実際に回ることができて、本当に良かったという思いである。

 峠の険しい道。潮風薫る道。生活感漂う道。様々な道を歩き、私は何とか、一つの道として、つなげることができた。

 同じお遍路さんやお接待してくれた人や道中に出会った人たち。様々な出会いと経験がなければ現在の私は存在していないだろう。

 ひょっとしたら、この世の者ではなくなっていたかもしれない。

 追い詰められ、逃げ出すように始めた四国遍路旅。そのような私をやさしく、そしてあたたかく迎え入れてくれた四国の土地。

 四国遍路をしたおかげで、もう一度、私は生まれ変わるチャンスをもらえたのだ。

 まだ、そのチャンスを十分に活かしきれていないのかもしれない。それでも、私は日々、生きている。

 ややこしく考える必要はない。物事はシンプルに考えればいい。ときに迷っても、間違ってもいい。それでも歩き続けていれば、一本の道のりができている。

 無人の板東駅のベンチに座りながら、私は列車を待っている。午後四時過ぎ。まだ外は明るい。プラットホームの屋根の下で、陽ざしから隠れながら、私はこの二日間のこと、そしてかつての遍路旅のことを考える。

 たぶん、歩き始めた頃よりも、多少は人間として生きる力が付いてきていると思う。これからも、この自分だけの人間力で、こつこつと地道に、自分の道を歩いていきたい。

 そして、たまには、こうして旅に出よう。日常を離れ、そこで新たな力をもらう。新しい力を加え、新たな自分を生きていこう。

 旅の終わりは新たな旅のはじまりでもある。さて、次はどこに旅に出ようか。



板東駅 

板東駅



板東駅待合室 



板東駅プラットホーム 


                         

 第一番札所・霊山寺の境内は老若男女、大勢の参拝者で賑わっていた。

 白装束姿の歩き遍路、家族連れの参拝者、若者たちのグループ、カメラ片手の外国の人たち。四国八十八ヶ所巡礼の最初の札所だけあって、多種多様な人たちである。

 本堂・大師堂と参拝し、私は納経所に向かう。納経帳のお礼参りのページに墨書と御朱印をもらい、私は白装束を脱いだ。

 これにて終了である。二日間だけの歩きだったので、歩き終えたあとの充実感やさびしさのようなものは感じられない。ただ、無事に終わって、ほっとしているだけである。これで八十八番から一番までを歩き、遍路道を一つの円にするという目的は達成された。

 門前のお店でソフトクリームを買い、のんびりと食べる。もう急ぐ必要はない。今日の予定は徳島駅近くのホテルに向かうだけ。

 しばらくは「お遍路さん」になることはないだろう。再び、いつもの日常に戻る。月曜から金曜までは町工場でせっせと働き、土・日は買い物に出かけたり、家でゆっくりしたり。

 私は自分の人生をてくてくと歩いていく。勝っても、負けても、我が人生。結局、この人生しか、私にはない。

 きっと、これから、何をするかが大事なことなんだろう。過去は変えられないけれど、未来なら、今から頑張れば変えることはできる。

 日常に戻るまで、もう少し。もう少しだけ、この旅を楽しもう。

霊山寺・山門 

霊山寺・山門


霊山寺・本堂 

霊山寺・本堂


霊山寺・大師堂 

霊山寺・大師堂


極楽寺・山門 

極楽寺・山門


極楽寺・本堂 

極楽寺・本堂


極楽寺・大師堂 

極楽寺・大師堂


水掛不動尊 

水掛不動尊


長命杉 

長命杉



 県道と並行する旧道を二・六キロほど歩き、第二番札所・極楽寺に到着。

 境内は広く、本堂・大師堂を探すのは一苦労である。それでも記憶を頼りに石段を上り、本堂・大師堂と参拝していく。

 参拝後、休憩しようかとも考えたが、一番札所まで残り一・四キロ。残りもわずかなので、一気にラストスパートをかけることにした。

 県道に出て、一番札所・霊山寺に向かう。

 遍路道をつなげて、一つの円にする。よくよく考えてみれば、三番札所・金泉寺で、その目的は達成されたとも言える。

 それでも、私は一番札所に向けて、歩いている。三番札所で終わらせたら、円として中途半端な感じがする。やはり、歩き始めた一番札所に戻りたい。

 それなりに安定した仕事に就くことができた。多少なりとも自信らしきものも身についている。結婚はできていないが、ひとりでの生き方を工夫して、楽しくしようと考えている。

 四国に来て、歩き始めたあの頃とは違う。全く、違う人生に変わったわけではないけれど、日々、新しい人生を歩いている。

 だからこそ、あの頃の自分の気持ちに決着をつけるため、私は一番札所への道を歩いている。

 歩いていると、これから二番札所に向かう何人かのお遍路さんとすれ違う。彼らの遍路旅は始まったばかり。いろいろと大変なこともあるだろうけれど、これから様々なやさしい人たちや素晴らしい光景にも出会えるだろう。

 どうか、彼らの旅が無事に続けられますようにと私は願った。

 そして、ついに一番札所・霊山寺の山門が見えてきた。