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 上下ジャージに手には竹刀、足元はサンダル。そして、やたらと声が大きい。
 私が事前に想像していた講師のイメージである。しかし、私たちを迎え入れてくれた三人の講師はそのイメージとは違っていた。

 六十歳前後の三人の講師は私たちと同じく、会社の作業着姿。手には竹刀などなく、やさしげな口調であいさつしてくれた。

 とりあえず、一安心。スパルタ式よりも、私は褒められて伸びるタイプである。安全に関する知識を萎縮することなく吸収できそうだ。

  私たちが早く到着したので、予定より三十分早く、安全研修は始まった。

 まずは安全標語を全員で大声で唱和。それから今回の事故を私たち受講者四人と講師たちで分析し、再発防止策を検討した。

 こういう場所で発言するのは苦手な私だが、今年の私の仕事のテーマは「自信を持って」である。そして私は今回の事故の張本人。積極的とまではいかないが、私も折りを見て発言していく。

 二時間ほどかけて、これまでの防止策に加え、新たな対策を出し、さらに工場の安全を高めていくことを全員で確認した。

 その後、機械を使用しての危険体感教育(わりばしで挟まれ事故を体感)。過去の労働災害の事例から学習。さわやかな若い男女のカップルが安全アドバイザーに安全を学ぶという内容のDVD観賞。

 そして最後に実際に労働災害に遭った被災者の映像。指がすべてなくなった人や、労災直後の生々しい写真などが短い時間の中に淡々と流されていく。

 衝撃的ともいえる映像を見ながら、改めて私は自らの安全意識を高め、行動することがいかに大事なことなのかを学習した。自分自身を守るためにも、まわりの人間を悲しませないためにも。

 安全はすべてに優先する。

 その言葉を胸に刻み、これから仕事をしていくことを決意して、私の安全研修は終了した。

                      安全研修報告その4に続く。