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 子どもの頃から、私はモテない。

 人生には何度か、人から好かれるモテ期というものがあるらしいが、生誕半世紀が見えつつある中、自分のそのモテ期がいつだったのか、皆目、見当もつかない。

 そもそも、私はモテようとする努力をほとんどしてこなかった。

 おしゃれに気を遣ったり、人が集まる場所に積極的に顔を出したり。若い頃、その他諸々のモテるのにプラスに働くようなことをした記憶がない。

 そういうことに心血を注ぐのは、どこか軟派野郎のような軽薄さを感じ、その一歩を踏み出すことができなかった(かといって、私は硬派を目指していたわけでもないけれど)。

 今にして思えば、人並みの努力をしていれば、私にも一度くらいのモテ期が訪れたのではないだろうか。

 モテたいという気持ち。年齢に関係なく、人間には必要ではないかと、この頃、私は思う。

 先日、行きつけの書店で、本を手に取ろうとしたら、となりに立っていたおじさんが思い切りのおならを五連発ほどした。それでも当人は平然と立ち読みを続けている。

 不意に出るものなので仕方がない部分はあると思う。しかし、音を絞るような努力をしたり、立ち読みを中断し、どこか人気のない場所に移動し、続きを存分にしたり。多少、気遣いをできないものかと私は思った。

 身だしなみに気を遣ったり。あるいは自分の言動に注意したり。いくつになっても、モテたいという気持ちがあれば、自分を律することができるのではないか。

 私としては、こぎれいかつ嫌味のない年寄りになるのが理想である。

 純度の高いギラギラとしたモテたい願望までは必要ないと思うが、こころのどこかにモテたいという願いを持って、年を重ねていきたいと私は考えている。
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